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名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)
(2003/08)
升田 幸三

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以前、ブログで紹介した升田幸三氏が、asahi.comの将棋トピックで取り上げられていました。

「新手一生」 升田幸三は終わらない


書かれた記事で、升田氏、またその将棋を表す言葉が、非常に興味深かった。

 ・「スピード感覚」と「独創性」
 ・「既成の観念にとらわれることを避けなければならぬ」
 ・「素人のようで一見、プロでは通用しそうにない」
 ・「精読するという概念からもう一歩突っこんで、不可能を可能にする努力、
    ―将棋を創作し、また、勝負を勝ちきるには、この“えぐる”という修練が必要である」


ビジネスで卓越した人に、共通するような感覚を感じますね。

ブログで書いた記事 

  「勝負」 升田幸三


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最後のシメはこれですね。

将棋史上、初の三冠(名人・王将・九段)制覇を成し遂げた時の言葉

  「たどり来て、未だ山麓」

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勝負 (中公文庫)勝負 (中公文庫)
(2002/09)
升田 幸三

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現代の最も有名な棋士、羽生名人が過去の棋士で指したい人はと問われ、
答えたのが、この"升田幸三"であった。
逸話・エピソードが多く、実に稀有な人であった。

はちゃめちゃな印象もある人だが、将棋・人間性においても最も人気があった棋士といえる。
しかし、この人の人生・人生観・発言などには学ぶべきものが非常に多い事が人気の一因であろう。

豪放なイメージであったが、繊細(神経質)であり、体も弱く、悲劇的に見られる事もあった。

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エピソード1 制度上絶対にあり得ない事を実現する。

  升田が将棋指しを目指して家を出たとき、「この幸三、名人に香車を引いて勝ったら大阪に行く」
  と母の使う物差しの裏に書いた。

  1956年(昭和31年)、弟弟子の大山名人(当時)との王将戦で、再び名人を  香落ちに指し込む。
  実際に対局し、大山に勝っている。
  「名人に香車を引いて勝つ」を実現した瞬間でもあった。


名人に駒を落とさせる事自体が、この時のみの制度でしたから、奇跡です。
かつ、プロ棋士間で、まして名人に香車を引いて勝つ事自体が有りえない事ですから。

エピソード2 四段当時、将棋を見ていた坂田三吉(王将のモデル)に…

  「あんた、天下をとりまっせ」と言われる


エピソード3 マッカーサー司令部(GHQ)から将棋を守った。

  「日本の将棋はチェスと違って、取った駒を自軍の兵士として使用する。
  これは捕虜の虐待思想につながり、国際条約に違反する。
  将棋は日本の捕虜虐待に通じる思想だ」と言いがかりをつけられ…
 
  「チェスでは取った駒を殺すんだろ?それこそ捕虜の虐待だ。
  日本の将棋は敵の駒を殺さないで、それぞれに働き場所を与えている。
  常に駒が生きていて、それぞれの能力を尊重しようとする正しい思想である」

  「アメリカ人はしきりに民主主義・男女同権を訴えるが、
  チェスは王様が危なくなると女王(クイーン)まで盾にして逃げようとするが、あれはどういう事だ?」

  これで、一本勝ちです。


エピソード4 財界の人間とも親交が多かった。

この本と、もう一冊「勝負」でも多くの人との交流も書いている。
ざっとあげても、下記の如くである。
   長嶋茂雄、梅原龍三郎(画家)、吉川英治(文豪)、坂田三吉(関西人のカリスマ)
   本田宗一郎(本田技研創始者)、菊池寛(文藝春秋創始者)、永井龍男(文学者)
   原文兵衛(警視総監)、安藤楢六(小田急会長)、市村清(リコー社長)、奥村綱雄(野村証券会長)


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この本の中で最も面白かった事は、2度の軍隊時代の話でしたね。

  一度目は内地勤務で、雑誌・新聞が手に入り研究はできたが、除隊後に将棋を指してみると
  全く駄目になっていた。
  原因は、軍隊がいやで不平不満の3年間であった。
  技術は磨いても、精神のタガがゆるみ、思考力がおちた。

  2度目はポナペ島へ。上陸したとたんから爆撃を受ける。
  2年間、あまりに爆撃が激しいので、命はないものと覚悟した。
  
  どうせ死ぬなら、死ぬ寸前まで、何でも見ておいてやろうと思い、
  爆弾が落ちて破裂する状態を観察した。(皆は壕に逃げるが)

  遠くに落ちる時はシューッと音がするが、真上からくる爆弾は音がせず、
  いきなり目の前に落ち、爆風でふわりと宙に浮いたかと思うと大地に叩きつけられる。
  
  精神の緊張と集中だったが、日本に戻ると将棋の技術は進歩していた。


これ以外も、面白いエピソード満載の人で、こういった類の人は今や絶滅していると言える。
同時期に刊行された、下の「勝負」と対にして読んでみて欲しい人ですね。

王手―ここ一番の勝負哲学王手―ここ一番の勝負哲学
(2001/03)
升田 幸三

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将棋史上初の三冠(名人・王将・九段)制覇を成し遂げた時の言葉

「たどり来て、未だ山麓」
  本当に将棋が好きだったんですね、升田先生

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